滋賀県彦根市で建設業を営んでいる、またはこれから始めようとしている方にとって、「建設業許可」の取得は大きなステップです。許可を取得することで、受注できる工事の範囲が広がり、元請業者や行政からの信頼性も向上します。
しかし、建設業許可の申請手続きは複雑で、事前にしっかりと準備しておかないと申請が通らないこともあります。本記事では、2025年7月現在の建設業法に基づき、彦根市における建設業許可の取り方を分かりやすくご説明します。
建設業許可が必要なケースとは?
建設業法において、次のような金額以上の工事を請け負う場合には、建設業許可が必要です。
- 建築一式工事:税込で一定金額以上
- 建築一式以外の工事(とび・土工、解体、電気など):税込で一定金額以上
また、請負金額にかかわらず、元請として下請を使って継続的に工事を行う場合や、官公庁からの工事を受注する場合などは、許可が求められるケースが一般的です。
建設業許可の区分と種類
建設業許可には、「一般建設業」と「特定建設業」の2種類があります。
- 一般建設業:比較的少額の下請契約をする場合に取得
- 特定建設業:下請契約が大規模な場合に取得
また、許可は「国土交通大臣許可」と「都道府県知事許可」に区分されます。彦根市で営業所が1つのみの場合は、滋賀県知事許可となります。
さらに、建設業許可は全部で29業種(2025年時点)に分類されており、希望する業種ごとに申請する必要があります。例えば、「とび・土工工事業」「管工事業」「内装仕上工事業」などです。
建設業許可の取得要件
建設業許可を取得するためには、以下のような要件を満たす必要があります。
1. 経営業務管理責任者の設置(経管要件)
建設業に関する経営経験を有する者が、5年以上の経験を持っていることが必要です。法人の場合は役員、個人事業主であれば事業主本人が該当します。
2. 専任技術者の配置(技術要件)
許可を受けたい業種に関して、一定の資格(例:1級施工管理技士、電気工事士等)を持つ者、または実務経験を持つ者を営業所ごとに専任で配置する必要があります。
3. 誠実性
過去に建設業法違反や不正・不誠実な行為で処分を受けていないことが求められます。
4. 財産的基礎(財務要件)
申請者が、安定的に事業を継続できる資金力を有していることが必要です。これは自己資本や現金預金の額などで判断されます。
5. 欠格要件に該当しないこと
暴力団関係者でないこと、禁固以上の刑を受けて一定期間が経過していないことなどが該当します。
彦根市での申請先
彦根市で営業所を構えている方が許可を申請する場合、「滋賀県庁 商工観光労働部 建設業課」または滋賀県の各地域振興局(東近江・湖東・湖北等)で手続きが可能です。
なお、申請前に必要書類や条件の確認のため、窓口や専門家(行政書士等)に相談しておくと安心です。
建設業許可の必要書類
申請時に提出すべき書類は以下の通りです。
【法人の場合】
- 建設業許可申請書(様式第1号 他)
- 会社の登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
- 定款の写し
- 決算書(直近のもの)
- 経営業務管理責任者の経歴書および証明資料
- 専任技術者の資格証明書や実務経験証明書
- 営業所の写真、地図、賃貸契約書等
- 誓約書・身分証明書
【個人事業主の場合】
- 開業届の写し
- 確定申告書の控え
- その他上記に準ずる書類一式
建設業許可取得の流れ
- 要件確認・書類準備
自社の状況を確認し、要件を満たすかを検討。証明書類を収集します。 - 申請書の作成
業種や申請区分ごとに必要な様式を作成します。 - 滋賀県庁等に申請提出
原則は窓口持参による提出です。事前予約が必要な場合もあるため要確認です。 - 審査(標準処理期間:約30日〜45日)
内容に不備がなければ、審査が行われます。 - 許可証の交付・営業開始
許可が下りると、建設業許可証が発行され、晴れて「許可業者」として営業できます。
まとめ
彦根市で建設業許可を取得するためには、法的な要件を満たすことはもちろん、正確な書類の準備とタイミングが重要です。許可があることで公共工事の入札参加や、大規模工事の受注が可能となり、事業拡大の大きなきっかけになります。
建設業許可は「面倒」なものではなく、「信用と拡大の鍵」です。要件の確認と書類準備をしっかりと行い、許可取得にチャレンジしてみてください。


